人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鵜の浜車庫

鵜の浜車庫_c0316957_23240839.jpg
上越市北部、南西から北東に向かって沿岸部に細長く市街地が広がる旧・大潟村にある鵜の浜温泉は、日本海に面している地の利を活かして、温泉宿としてだけでなく、夏場には海水浴客も広く集めています。鵜の浜温泉の開湯は昭和30年代初頭で、油田探しのための試掘で湧き出したという、実に新潟らしい理由で発見されました。上越地方の温泉としては珍しく、海沿いにあるのもそのためです。
直江津方面から沿岸部を走って上越平野の北端、柿崎へ向かう浜線は、温泉よりも長い歴史を持ち、このあたりはただの通過点だったようですが、温泉が出来た後に鵜の浜での折り返し運行を始めたようで、少なくとも昭和40年には転回場がありました。この転回場はかなり広かったので、車庫が狭い柿崎の肩代わりもしていたかもしれません。広い敷地は、鵜の浜が海水浴場としても人気を博すようになると、すぐ横に海水浴場への入口があるためか貸駐車場用地として注目されるようになり、平成頭には舗装されてバスは一角のみを使うようになりました。現在は駐車枠のほとんどが一日貸、数台分が旅館の契約駐車場となっており、夏場の1か月間のみ写真のように賑わいを見せています。それでも、同じように短期しか営業しない海の家や屋台がやっていけるように、馬鹿にならない収入になるのでしょう。
鵜の浜車庫には長らく、3台が滞泊しています。平成28年に浜線は分割され、鵜の浜-柿崎の浜線と、上越妙高駅-鵜の浜(一部、雁子浜東まで運行)の上越大通り線の2系統となるにあたり、鵜の浜を朝に出るバスは4台になりましたが、今も滞泊は3台で、残る1台がどこから来るのかは不明です。

鵜の浜車庫_c0316957_23240794.jpg
バス駐車場。

鵜の浜車庫_c0316957_23542991.jpg
待合所。

鵜の浜車庫_c0316957_23240849.jpg
看板にはしっかり頸城自動車の名が刻まれています。管理が乗合部というのも駐車場新設の経緯を踏襲しています。

撮影:2019.08

Commented by 大潟町 at 2023-08-26 18:12 x
たまたまGoogleでバス車庫検索していたら発見しました。実家が鵜の浜車庫のある上越市大潟区(旧新潟県中頚城郡大潟町)ですので、こちらの鵜の浜車庫記事を読んで懐かしく思い投稿しました。
私が住んでた1980年代~2000年頃の話ですが、鵜の浜車庫は車庫というか、単なる中継地で直江津から柿崎までの浜線のバスが一部折り返していく所でした。
それと鵜の浜から吉川町(現上越市吉川区)原ノ町までの原ノ町線の起終点になっており、柿崎の頸北観光バスが一日5往復くらいありました。車庫は吉川区原之町にバス2台が収まる車庫がありそちらで滞泊していました。
Commented by hirobus2012 at 2023-08-30 00:02
> 大潟町 様
懐かしく思っていただけて何よりです。
元々は一部の便が折り返すだけで、車庫機能は無かったのですね。情報ありがとうございます。
by hirobus2012 | 2019-09-18 23:57 | バス車庫_新潟県 | Comments(2)

気が向いたら毎日更新、向かなくなったら更新休止


by 始終車庫