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三瓶車庫

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三瓶高原の観光開発の契機になったのは、昭和20年代後半、石見交通などの出資で開業した山の家で、以後施設の増強を進め30年代半ばには三瓶グリーンランドへ改称しました。石見交通は三瓶での運行強化のため、昭和30年に温泉下の町のはずれに現・三瓶車庫を開設し、それと前後して温泉上の町に三瓶営業所(案内所)を置きました。また、時期は不明ですが元あった大田-三瓶、粕淵-三瓶に加え、観光周遊バスも始めました。
同じころ、国鉄バスも三瓶の観光開発に乗り出し、昭和32年に国鉄山の家を開業、その前後で開設した三次と大田からの路線で観光輸送をスタートさせました。昭和36年には大田市営スキー場が開設され、その翌年には広島電鉄が広島-三瓶直通バスを始め、三瓶は四方からバスが来る一大観光地となりました。
しかし競合施設の増加などによって三瓶は徐々に衰退していき、昭和59年に国鉄バスが完全に撤退、昭和61年にレジャーランドが廃業、その翌年には広島電鉄が撤退しました。現在は石見交通の大田-三瓶だけが残り、三瓶車庫では平日2台、土休日1台が泊まります。

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上屋。後ろに向かって片勾配になっています。

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切り文字が貼ってあったようで、残骸がちょっとだけあります。


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三瓶駐在があったのでしょうか、足回りの塩を洗い流す台が置いてありました。

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宿舎。

撮影:2014.05

by hirobus2012 | 2018-02-05 18:46 | バス車庫_島根県 | Comments(0)

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