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津和野駐在

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山陰の小京都として知られる津和野を訪れるには、今ではJR山口線の特急かSLやまぐち号、あるいは自家用車が中心で、バスで行くという選択肢はそう思いつかないでしょう。しかしかつて、津和野を訪れる手段の主役がバスであった時代が確かにありました。
防長交通津和野営業所は、今でこそ萩ー津和野の快速バス5往復しか発着しませんが、かつてはこれに加えて萩方面の区間便にあたる吉部ー津和野や、津和野ー益田、津和野ー須佐、湯田・山口ー津和野快速、徳山ー津和野快速など複数の路線があり、2時間近い所要時間の快速バスでは貸切落としのハイグレードなバスも運用されていました。また、貸切バスの配置もあり、秋吉台・秋芳洞とともに防長交通の重要な観光拠点として大変賑わっていたようです。そうした時代の名残が、いまでもいくつか残されているのが津和野駐在の見どころでもあります。
現在は、先述の萩快速用の大型バス2台が配置されています。2台しか配置がないにも関わらず人員配置が現在もあり、また法的にも営業所のままなので当所に所属する2台はいずれも島根ナンバーとなっています。かつては広島電鉄岩国営業所をはじめとして中国地方にも数多の県外営業所がありましたが、バスの衰退とともに減少しており、今ではここと井笠バスカンパニー福山営業所の2か所しか残っていません。

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事務所兼のりば。当出張所は中心市街を西側から迂回する駅前通り沿いにあります。一見すると不便なようですが、防長交通は市街付近に津和野駅前と当所の2つしかバス停を置いていないため、ここの存在が重要なのです。

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白く塗りつぶされまくっている時刻表と路線図が掲げられていたり、

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窓口営業がまだあったり、

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コインロッカーがあったりと、先述のとおり、未だに津和野観光の玄関口であった頃の名残があります。

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給油は隣のガソリンスタンドで。

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駐車場。ここに貸切車と路線車がひしめきあっている写真がネットの海のどこかに転がっています。

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以前は中型車のみの駐在でしたが、現在は2台が2台とも大型車になっています。平成27年に日本遺産に指定されたことや、インバウンド客の増加が背景にあるでしょうか。

撮影:2019.09

by hirobus2012 | 2019-09-17 23:05 | バス車庫_島根県 | Comments(0)

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by 始終車庫