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一貫田車庫

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バスの営業所は広い敷地が必要なので、高度経済成長期以降は地価の高い市街地から郊外への移転が進んでいます。芸陽バスの広島営業所も、昭和29年の開設から20年近く広島市中心部を転々としていましたが、昭和46年、当時広島市の隣町であった瀬野川町一貫田へ移転し、瀬野川営業所へ改称しました。
一貫田は瀬野川流域のほぼ最上流、平地が途切れるあたりにあり、それより先はしばらく家の少ない狭い谷を経て旧・賀茂郡(現・東広島市)との境界があります。そのため、人の流動の境界としてもとから一貫田車庫はあったようで、上屋はワンスパンで横並びに大型車を7台は置くことが出来る大きなものでした。その奥には出っ張るように3台分の整備スペースが用意されていたほか、敷地の一角には事務所、給油所、洗車場が置かれており、別に露天の駐車スペースも10台以上ありました。
しかし僅か10年で営業所を旧・瀬野川町内の広島寄りにある中野東地区へ移転、一貫田は事務所や給油所、露天駐車場を無くしたうえで、上屋だけが車庫として残りました。格下げ当初は路線6台、貸切2台ほどがあったようですが、現在は4台ほどに減り、営業所の名残として給油所・洗車場跡のコンクリ舗装があります。

なお、平成30年7月豪雨の影響で一貫田車庫は駐在機能を一時停止しました。再開後の臨時運行ダイヤでは一貫田始発は1台削られて3台となりましたが、代わりに阿戸車庫の駐在を1台引き受けたため、差し引き0で今も4台が駐在しています。
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給油所跡。

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ピット。

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裏手から。この空き地部分に事務所がありました。車庫後方の出っ張った部分が、かつての整備場です。

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現在の休憩所は建屋内にあります。

撮影:2013.03 / 2015.02

by hirobus2012 | 2018-12-29 15:06 | バス車庫_広島県 | Comments(0)

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by 始終車庫