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矢掛派出所<廃止>

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中国地方の国鉄バスでは有数のドル箱路線であった両備線の支線、矢掛線は、現・井原鉄道井原線が計画段階の時期に鉄道の先行線として開業したもので、昭和16年に倉敷ー矢掛の全線が開業しました。派出所が出来たのは昭和36年のことで、井原線の計画線に並走する井笠鉄道矢掛線の終点、井笠鉄道矢掛駅・矢掛営業所 の隣接地(事実上は構内)に設置されました。開業から派出所開設までこれほど間が開いた理由はわかりませんが、当所には矢掛自動車駅が井笠鉄道の窓口へ委託される形で存在していたそうなので、派出所ができる前にも業務提携として泊所が存在していた可能性はあります。
ただ、矢掛派出所は開設の僅か5年後に行く末が決まってしまいます。井原線の起工がなされたのです。しかし国鉄民営化の流れなどから開業は遅れて矢掛派出所は延命、昭和60年に岡山営業所へ統合され出先車庫へ格下げ、末期は4行路まで減ったものの、平成11年の井原鉄道の開業を見届けて翌日廃止、矢掛線は井笠鉄道へ移管されました。

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事務所棟。一階が事務所、二階が乗務員休憩所だったと思われます。既に取り壊されてありません。

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井笠鉄道とは別に乗り場がありました。
左側にあるコンクリの跡は井笠鉄道との敷地の境界を示すものと思われます。

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看板。ちゃんとJRバスが土地を所有していたことがわかります。

撮影:2012.10 / 2012.11

by hirobus2012 | 2017-06-14 19:47 | バス車庫_岡山県 | Comments(0)

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